この3つに留意して当院では、5歳以降のお子さまへの診療を実施しております
5歳以降のお子さまの虫歯予防に、当院ではフッ素塗布をしています。この処置は歯が生え始めた頃から可能であり、継続して行うことでますます歯を強くし、虫歯にかかりにくい歯へと導けます。
加えて、奥歯の乳歯の溝には虫歯菌が入り込まないよう「シーラント」を実施。シーラントは、奥歯の噛み合う面にある溝を塞ぐ処置です。さらに、永久歯である6歳臼歯が生えてきたら、そちらにもシーラントを施し虫歯の予防を手助けしています。
その後も定期的にご来院いただければ、フッ素塗布や、シーラントが取れている部分がないかなどのチェックが可能です。私たちは継続してお口の状況を確認し、お子さまの歯の健康をお守りしていきたいと考えています。
正しい歯磨きができていないとお口の中の健康状態が損なわれ、歯肉炎のリスクが高まります。歯肉炎は歯周病の前段階の症状です。当院ではお子さまが正しい歯磨き方法を身につけられるよう、歯科衛生士による丁寧な歯磨き指導を行っています。
特に注意したいのは、永久歯が生える頃です。この時期は、乳歯と永久歯の両方がお口の中に存在するため凸凹が目立ち、磨きにくい状態になっているのです。
お子さまのお口の成長に合わせ、当院ではそれぞれの段階ごとにアドバイスを差し上げています。3か月に1回を目安にご来院いただくと、お子さまのお口の健康を維持しやすくなるため、おすすめです。
当院では、お子様向けに「唾液検査」と「口臭検査」を実施しております。
唾液検査では、虫歯へのかかりやすさやリスクをお調べできます。その上で、お口に合った予防メニューをご提案しますから、効果的に虫歯を予防できます。
口臭検査では、口臭の度合を4段階に判定します。お子様の口臭が気になっていらっしゃる場合など、ご相談ください。
治療名:唾液検査 ※自費診療となります
治療の説明:唾液中に含まれる虫歯や歯周病の原因菌の数や種類を調べる検査。水を口に含み、約5秒程口すすぎをしてから試験管に戻し、そこへ検査液を入れ、液体の色の変化で口臭の度合を4段階に判定します。検査結果により、虫歯の原因やリスクがわかります。
治療の期間・回数:1~2日、1~2回
リスクや副作用:検査前は食事・歯磨きを控えていただく必要があります。検査中に咀嚼の刺激で出血する可能性があります。
費用:1,100円(税込み)
治療名:口臭検査 ※自費診療となります
治療の説明:使い捨てのシリンジを咥えたまま30秒空気を溜めてもらい、シリンジ内に空気を入れ、機械にシリンジをセットしてガスを検知します。
治療の期間・回数:1~2日、1~2回
リスクや副作用:検査前は食事・歯磨きを控えていただく必要があります。
費用:1,100円(税込み)
歯並びは遺伝で決まる――そう言われることも多いようですが、実は遺伝の影響はそこまで大きくありません。歯並びを悪くする主な原因としては、口呼吸や飲み込むときの癖、普段の姿勢などのほうが、より大きく影響すると言われています。
5歳頃からのお子さまを対象に、当院ではお子さまの成長する力を利用した、姿勢・呼吸・舌の位置から歯並びの悪化を防ぐ治療「PRO予防矯正」を実践しています。
お子さまの歯並び治療は、早い段階からスタートさせるとさまざまなメリットが得られます。具体的なメリットは以下の通りです。
矯正治療を行う・行わないに関わらず、お子さまの歯が生え始めましたら、一度ご相談いただくことをおすすめいたします。
舌や唇・お口周りの筋肉を鍛えたり、バランスを整えたりすると、歯並びは自然と正常の位置になると言われています。PRO予防矯正は、お口周りの筋肉や舌の動かし方のトレーニングが必要なケースがあり、お子さま自身の協力が不可欠となる治療です。
私たちは、歯科衛生士・トリートメントコーディネーター・管理栄養士を中心に、アクティビティ(MFT)と呼ばれるトレーニングを行っています。お子さまへの対応に慣れたスタッフがサポートしますので、安心してお任せいただけるのではないでしょうか。
4~8歳でできる予防矯正+口腔筋機能療法 | 132,000円(税込み) |
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9歳以降の小児矯正(拡大床、エッジワイズ、インビザラインファーストなど) | 330,0000~550,000円(税込み) |
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治療名:マイオブレイス(マイオブレース:Myobrace)+口腔筋機能療法(MFT)
治療の説明:マウスピース型の装置を口の中に入れて、口の周りの筋肉の訓練をする矯正方法。間違った舌の位置や口呼吸を改善することにより、正常な顎の発達や歯並びへと導きます。
治療の期間・回数:1年間(1か月に1回の通院)
治療のリスクや副作用:毎日のトレーニングを怠ると良好な結果が得られません。夜寝るときに装置をお口に入れておく必要があります。生涯の歯並びを保証するものではありません(成長により通常矯正が必要になる場合があります)。症状が改善されない場合は他の矯正治療(床矯正など)に移行する場合もあります。
治療名:ムーシールド+口腔筋機能療法(MFT)
治療の説明:マウスピース型の装置を口の中に入れて、こどものあごの成長を利用しながら、受け口(反対咬合)を正常位置へと改善する矯正方法です。
治療の期間・回数:1年間(1か月に1回の通院)
治療のリスクや副作用:毎日の装着を怠ると良好な結果が得られません。夜寝るときに装置をお口に入れておく必要があります。生涯の歯並びを保証するものではありません(成長によりまた受け口になる可能性があります)。
治療名:拡大床/急速拡大装置
治療の説明:装置をお口の中にはめて、少しずつ歯列の幅を広げることで自然な歯並びへと誘導する矯正方法です。
治療の期間・回数:1年間(1か月に1回の通院)
治療のリスクや副作用:装置に慣れるまでに1週間ほどかかる可能性があります。歯列を広げる過程で少し痛みを感じる可能性があります。装着時に多少しゃべりづらくなる可能性があります(2,3週間ほどで慣れます)。
月齢・年齢はそれぞれの目安です。お一人おひとりの成長や発達に応じ、歩き方や姿勢(座り方)、睡眠についてアドバイスします。気軽にご相談ください。
お子さまの健康なお口作りは、お母さまの妊娠期、つまり「マイナス1歳」から始まっています。
妊娠中からお母さまのお口の状態を清潔に保ち、虫歯菌を減らしておけば、生まれてくる大切なお子さまへの虫歯菌の感染を遅らせることが可能です。感染を遅らせられれば、お子さまのお口を虫歯にかかりにくい状態へ導けます。マイナス1歳からの取り組みは、虫歯にかかりにくいお口を我が子へプレゼントすることでもあるのです。
当院で是非、マイナス1歳から健康なお口作りを始めましょう。